アドバイジングの難しさ
皆さま おはようございます。梅雨の時期、いかがお過ごしですか?
日に日に緑が濃くなっていくのを感じることが楽しい季節ですね。
さて、昨日は英語学習アドバイザーとしての仕事でした。そこで感じた難しさ、をご紹介したいと思います。
クライアント様は、半年後に企業から2週間の語学研修に派遣されることが決まっていて、それに向けて様々な教材を使って自学習をなさっています。さらに1カ月に1度、英語学習のアドバイスを受ける、というプログラムです。昨日が初回でした。
1カ月に1度、1時間。
本当に限られた時間です。お悩み等を伺いつつ、できるだけ多くの情報をご提供させていただきたい、とも思うのですが、悩みます。
本来、アドバイザーという立場は、教師ではなく、お話を伺いながら、ご本人の気づきを促す、、、ようなことが求められます。目標の設定のお手伝いをしたり、学習の計画を一緒に考えたり、、、。私はコーチングの仕方をしっかり学んだことはありませんが、コーチングに似ているところがあると思います。
そのようなアドバイジングが効果があるのは、
✔英語が話せるようになりたいとは思っているが、なかなか学習意欲が上がらない。
✔勉強したいと思っているが、忙しい、という理由でなかなか進められない。
✔仕事上英語が必要だとわかっているが、苦手意識があって好きになれない。
✔学校で勉強してから時間が経ってしまっていて今更、どうやって学習したら良いかわからない。
等々、「英語学習のモチベーションがあることはあるが、弱い」というケースです。この場合は、話を引き出しながら、目標やモチベーションをはっきりさせ、それを持続することができるよう、意識を変えていくお手伝いをします。どなたでも、心の中にやる気スイッチがあるので、それを探していくのです。
ところが昨日のクライアント様は違いました。まず、すでに目標をはっきりお持ちで、モチベーションもしっかりしている。お忙しい中でもコンスタントに時間を取って自学習を進めていて、英語学習に対してとても前向きでした。
お悩みはズバリ
勉強しても英語力が伸びた気がしない。TOEICの点数が伸びない。
でした。
そこで、課題をはっきりさせるべく、現状をいろいろお聞きしたところ、課題や問題点がすぐに見つかりました。今まで、研修やセミナーで、同じ問題を抱えている方に何人もお会いしてきましたので、効果的な学習の仕方がいくつも思い浮かびました。例えば、リスニング力アップのためには英文字を見ながら音を聴く、思いついた日本語をそのまま訳そうとせず一回簡単な日本語にしてみる、、、などです。
その時点で、予定された時間の半分は過ぎていましたので、私は、少し慌ててしまい、解決方法をどんどん提案してしまったのです。アドバイザーではなく、教師・講師のようになってしまったと思います。
ポイントを絞って、取り組み方、解決の仕方などをお伝えしたつもりではありますが、、、。あれで良かったのか、、、。標準的なアドバイジングの型からはかなり外れてしまいましたが、クライアント様は満足してくださったのか?
来月のアドバイジングセッションでその答えがある程度わかると思いますので、緊張してその日を待ちたいと思います。
私はいつも、(立場は、アドバイザーであれ、講師であれ)英語を学びながら悩みをお持ちの方々の「駆け込み寺」となって、皆さまが、英語のスキルアップへの道を進み続けられるよう、背中を押せたら、、、と思っているのですが、お会いする時間、使える教材に限りがある場合、その難しさを感じています。
ご縁があって担当させていただくことになった今回のクライアント様ですので、ベストなアドバイジングを追求していきたい、と思っています。
今回は梅雨空のように少し迷いを感じさせてしまう内容になってしまったかもしれませんが、英語学習アドバイザーとしての取り組みを少しご紹介できたら、、、と思って書きました。
このように毎回試行錯誤しながらではありますが、今までの経験から自信を持ってご紹介できるおススメの英語学習法もいくつもありますので、これからご紹介していきたいな、と思っています!
それでは、皆さま、どうぞ良い週末をお過ごしください♪
First Star ☆
中野美夏子